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2006年8月29日 (火)

私的複製・共有関係に関する報告書のパブコメ

「『文化審議会著作権分科会法制問題小委員会(私的複製・共有関係及び各ワーキングチームにおける検討結果)報告書(案)』に対する意見募集について」という非常に長い題名のパブリックコメントが開始されてます。

文化審議会著作権分科会法制問題小委員会では、IPマルチキャスト放送の著作権法上の取扱い等についての議論を行っているところですが、IPマルチキャスト放送意外にも、1. 私的使用目的の複製の見直しについて、2. 共有著作権に係る制度の整備についてといったことについてもワーキングチームを設置して議論を行っているようです。

1. 私的使用目的の複製の見直しについては、

  • 私的複製と契約との関係
  • 私的複製と著作権保護技術との関係
  • 私的録音録画補償金関係
  • 違法複製物等の扱いについて

といった点に対して検討を行っています。これらの論点は、先般見送られたipod課金問題にも関わりますし、違法複製物のダウンロードについて私的使用の範囲外とするのかについても検討課題とするようです。

2. 共有著作権に係る制度の整備については、

  • 著作者人格権の侵害に対する損害賠償請求の扱い
  • 共有者の1人[1社]が居所不明等により合意等が得られない場合の方策
  • 共有著作権の行使に係る持分割合による多数決原理の導入
  • 共有著作権の譲渡について、他の共有者が不同意の場合に譲渡人を保護する方策
  • 共有者による共有著作物の「使用」

といった論点に検討が加えられていますが、結論としては一つめについては必要性がない、それ以外については、契約で行うことが実際多く、契約処理で行うことが好ましいとの結論となっています。ただ、「ヒアリングを行ったソフトウェアの共同開発等や製作委員会方式においても」という一文があり、ネット上の共有著作権については検討が加えられていないのではないかとの疑問もあります。

上記2点以外にも著作権法と契約法(いわゆる契約によるオーバーライド)の問題、間接侵害についても触れられています。

 

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